2000/05/20
問題3の答え
先祖の魂が迷わず帰って来られるように、お盆期間中に自宅の玄関先や仏壇の前などに飾る提灯のことを「盆提灯」と言います。
一般的には対で飾りますが地域によっては沢山の提灯を飾るところもあります。
また、盆提灯には故人の冥福を祈り、ご先祖様に感謝の気持ちを伝える意味もあります。
飾る期間は、お盆初日である8月13日の夕方頃(迎え火を焚く頃)から、最終日となる8月16日の夕方頃(送り火を焚く頃)までの期間に灯すのが一般的です。
【補足】白提灯との違い
白提灯は、故人が亡くなって四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆(新盆・初盆)の時だけ飾られる盆提灯です。
白提灯は「白紋天提灯」とも呼ばれ、「清浄無垢の白で故人の魂を迎える」という意味から白木製の吊り下げ型のものが主流となっています。
盆提灯が対で飾るのに対して、白提灯は1つだけあればよいとされています。
新盆を迎えた家へ、故人と親しかった方や親族が盆提灯を贈る習わしが残っている地域もあります。
絵柄の入った盆提灯は毎年飾りますが、白提灯は新盆の間だけ飾るものなので、新盆が終わりましたらお焚き上げをしましょう。